一昔前は珍しい食材だった『アボカド』も、いまでは人気の食材の一つとして有名です。
しかしながら、その独特の外見と外来の食材ということもあり、これから初めてアボカドを食べてみようと思っている人には、若干ハードルが高い食材かもしれません。
- アボカドの食べ頃の見分け方は?
- アボカドの皮の上手な剥き方は?
- アボカドの食べ方はどういう方法がある?
こういった疑問が解決できていないという理由で、スーパーマーケットで見かけても、なかなか買い物カゴに入れられない人もいるかもしれません。
この記事では、「森のバター」とも言われ栄養豊富な食材でもある『アボカド』について、上記のような疑問点について調査し、まとめています。
アボカドの食べ頃の見分け方
野菜や果物など、大抵の食材には「食べ頃」というものが存在します。
アボカドの場合は、家庭によってはまだ食べたことがなく、両親、祖父母ともに食べ頃の見分け方を知らないということもあるのでしょう。アボカドは、食材の中でも食べ頃の見分け方が難しい食材といえるでしょう。
では、以下にアボカドの食べ頃の見分け方について紹介していきます。
食べ頃の見分け方:色
アボカドは、その熟成度で見た目の色が変わっていきます。そのプロセスを例示しますと、以下のようなイメージです。
<アボカドの色による熟成度イメージ>
■濃い緑色(身が硬い。食べ頃ではない)
■焦げ茶と緑の中間色(身がまだ固め。食べられることもあるが硬い部分もある)
■濃い焦げ茶色(食べ頃。もしくは熟しすぎの場合もある)
写真:アボカドの熟成度による色の変化
ただし、色の判別は、あくまでも見分け方の一部です。
上記画像の例で言うと、真ん中と右端の間くらいを目安にすると良いでしょう。
例えば、単純に焦げ茶のアボカドを食べ頃と判断して購入してみた結果、開いてみると熟しすぎて食べ頃を過ぎていた、という事も多々あります。
よって、見分け方の判断材料としてさらに「硬さ」による見分け方も必要となります。
食べ頃の見分け方:硬さ
色の見分け方と併せて確認したいのが、「硬さ」による観点です。
アボカドの食べ頃の見分け方が難しいと思われる一番の理由は、この『硬さによる見分け方』が難しいからだといえるでしょう。
1.硬すぎないこと
アボカドを手に取り、全体的に力を軽く入れてみても全く押し込める感じがないくらいの硬さであれば、これはまだ熟していないものです。まだ食べ頃ではありません。
保管用であれば、購入しても差し支えありませんが、「今夜の晩御飯」で食べることはお勧めできません。
2.やわらかすぎないこと
アボカドを手に取り、全体的にほんの少し力を入れた程度で指が押し込める(形が変わる)ものは、明らかに熟しすぎです。食べ頃は終わっています。
やわらかすぎるアボカドは、中身をあけてみるとすでに身と皮が分離し隙間が開いており、酸化によって黒ずんでいるところがあったり、身もどろどろに崩れやすくなっているため、あまり美味しくないものになっている可能性が高いでしょう。
難しいところではありますが、つまり1の硬すぎないと2のやわらかすぎないの中間の、程よい弾力がある硬さが食べ頃の硬さなります。
しかしながら、硬さによる判別は、経験によるところがとても大きく、完璧な見分け方として表現するのは難しいものです。こちらも、条件の一つとして認識ください。
食べ頃の見分け方:ヘタの部分が簡単に取れる
熟したアボカドは、「ヘタ」の部分が簡単に取れるようになります。
ヘタの部分を軽く引っかいてみて直ぐに取れるようであれば、食べ頃になったと判断しても良いでしょう。
ただしこの見分け方は、購入後の保管しているアボカドに対して、食べ頃を確認する際に試すようにしてください。
※購入前の商品に行うと、売り物を傷をつける行為になりますので注意して下さい。
以上が、食べ頃の見分け方となります。
上手な皮の剥き方とは?
アボカドを食べる上で、もう一つ解決しておきたい課題があります。
「アボカドの上手な皮の剥き方」は、初めてアボカドを食する人だけではなく、人によってはいつも身をつぶしてしまって上手く行かず、どうにかしたいと考えているところでしょう。
1.アボカドのヘタ部分を切り落とす
まずは手始めに、アボカドの頭の部分、つまり「ヘタ」がついてる側を端から5mm~1cm弱程度、包丁で切り落とします。
これにより以降の手順がやりやすくなります。
写真:アボカドのヘタ部分を切る
2.アボカドを真ん中から横に切る
アボカドの皮を剥く際は、半分に切り分けるほうが比較的簡単です。
一般的にアボカドは「縦切り」しますが、その場合は中身をくり抜く取り出し方になります。
くり抜く際にいつも身の部分を崩してしまったり、くり抜くための大きめスプーンを持ち合わせていない場合、皮の剥き方として、「横切り」してから皮を剥くをお勧めします。
アボカドは真ん中に大きな種があるため、包丁を入れると直ぐに当たり刃がとまります。
そこからぐるっと一周するように切れ目を入れて、ひねりながら左右に引っ張れば以下のように半分にすることが出来ます。
この段階で、半分に切り分けた片方に残っているであろう種も取り除いておきます。
写真:横切りしたアボカドのイメージ
3.半分になったアボカドを縦に切り皮を剥く
上記2で、横切りして2つに切り分けたアボカドをさらに半分にします。
切断面を下にした状態で上から(つまり縦方向に)さらに半分に切り分けます。
そして、切り分けたものを、それぞれ切れ目から皮を剥いていきます。
上記の手順であれば、身をくりぬいたり、皮を剥いている際に誤って握りつぶしてしまうようなこともなく、綺麗に皮を剥くことが出来ます。
4.参考動画
上記の1~3を行っている動画を参考に挙げておきます。
実際に皮の剥き方を見たほうが分かりやすいという方は、こちらもご覧になってみて下さい。
アボカドの食べ方
アボカドは意外と色々な食べ方があります。
基本的に、アボカド自体に主張するような味はないのですが、「森のバター」といわれているように脂肪分が豊富なため、クリーミーな食感が特徴です。
それぞれの好みもあるでしょうから、一概にこれが一番ということは言い切れませんが、やはり代表的なのはサラダなどの生食でしょう。
難しい調理法をしらなくても、食べやすい大きさにカットしたアボカドにマヨネーズや醤油をかけただけでも、美味しくいただけます。
さらに、上記のものにマグロの赤身の刺身を混ぜると、非常に良く合います。
その他、加熱調理する場合でも、クリームパスタの具として使用するとアボガドクリームパスタとなりますし、ピザの具としても美味しく食べることが出来ます。
<アボカドを使用した料理>
- アボカドソース:アボカドとマヨネーズを混ぜてペースト状にしたもの。
- エビとアボカドの味噌マヨチーズ焼き:えびとアボカドの角切りを混ぜたものにチーズを乗せオーブンで焼いたもの。
- アボカドのカニクリーム焼き:半分に切ったアボカドの種部分にかにクリームをつめてオーブンで焼いたもの。
- アボカドカプレーゼ:トマトとモッツァレラチーズとバジリコにオリーブオイルと胡椒などで味付けしたイタリアンサラダにアボカドもグザイとして使用したもの。
まとめ
アボカドは、比較的安価に手に入り、かつ栄養も十分あり食べ方も比較的自由度がたかく食べやすい食材です。
しかしながら、食べ頃の判断が中々に難しく、買うのを躊躇していた方もいたことでしょう。
本記事では、アボカドの食べ頃の見分け方として以下の観点であることをまとめました。
- 色が焦げ茶になっていること
- 程よい弾力の硬さであること
- ヘタが簡単に取れる状態であること
ただし、やはり硬さの判別などは経験も大きく左右するため、何度か購入して精度を上げていくことも必要です。
また、皮の剥き方と食べ方についてもあわせて紹介していますので、折角の美味しく栄養の有る食材、敬遠せずに食べることをチャレンジしていくことをお勧めします。
本記事を最後までお読み頂き、有難うございました。
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