あのとき『じゃんけん』勝負で勝てていれば・・・、などと思った事は、誰しも人生の中で1度くらいはあるのではないでしょうか?
『じゃんけん』は、何かの順番を決めるとき、少ないものを取り合うときなど、話し合い以外でかつ、暴力や金銭を使うことなく勝者を決めることが出来る合理的な勝負方法。
そして、シンプルにして最速で勝敗を決することが出来る勝負方法、と言っても過言ではないでしょう。
本記事では、その『じゃんけん』の勝負に際して
- 必勝法というのは存在するのか?
- 必勝法が存在するのであればその勝率と、勝率を上げるコツは?
- 1回勝負と連続勝負での必勝法は?
などの観点から、じゃんけん勝負で勝つ確率を上げるコツについて調査しました。
じゃんけんの必勝法は存在するのか?
『じゃんけん』が行われる状況では、対戦相手がいつも一緒であることはなく、その相手も老若男女入り混じることがあり、常に一定の条件ということは殆どあり得ません。
しかし、自分を含めた周囲の人の中に、「自分はじゃんけんが弱いから・・・」と、苦手に感じている人は、少なからず居るはずです。
しかし、そう感じるにはそれなりの理由があると考えるべきです。例えば、
- その人はいつも最初に出す手が決まっていて、回りの人にばれてしまっている場合(つまり、カモにされている)。
- たまたま周りの人の初手との相性が悪い(自分は”グー”をよく出してしまうが、友人は初手で”パー”を出す人が多いなど)。
そもそも人間には、動作のクセや思考パターン、または他人からの影響などの要因から、完全にランダムに行動することなどできません。
つまり、人がじゃんけんの『出し手』を決める際に、まったくのランダムや偶然は殆どないと言えます。むしろ、人間のクセやそのときの心理状態が大きく影響します。
つまり、「じゃんけんの必勝法」や「コツ」とは、そうした要素を考慮した技術や考え方、ということです。
じゃんけんの必勝法 [1回勝負の勝率を上げるコツ]
ちまたでは、『じゃんけんの必勝法』と言われるノウハウがすでにいくつか存在しています。
その方法を大きく分けるならば、以下のように分類できます。
- 1回勝負での必勝法
- 連続勝負での必勝法
上記のような分類となるのは理由があります。
それは、1回勝負と連続勝負では、明確に必勝法の考え方が違うからです。
ここでは、まずは1回勝負での必勝法について紹介します。
1回勝負、つまり一番最初に出し合ったじゃんけんの手で勝負する場合の勝率を上げるための考え方として、「大人数相手とじゃんけんする場合」と「1人の相手とじゃんけんする場合」との、2通りの状況でそれぞれ戦略があります。
大人数相手とじゃんけんする場合
じゃんけんの手は3通りあるため、普通に確率を考えていくと、全ての手が33.3%ずつとなり、それこそ運の要素が強いことになります。
しかし、芳沢教授(桜美林大学)が行った11567回試行実験の結果、じゃんけんの初手として最も出やすいのが『グー』で35%もあり、逆に最も出にくい手が『チョキ』でその確率は31.7%であったとのこと。
であれば、確率を考えた場合の戦略は、
『初手ではパーをだす』
ことが有効と言えます。
そうすることで、およそ65%の勝率となります。また、仮に相手がパーを出しても”あいこ”となり負けませんし、もしグーを出してもらえればこちらが勝利できます。
これは、単純に確率から考えられた必勝法であるがゆえに、大人数でじゃんけんを行う場合などに効果を発揮するでしょう。
1人の相手とじゃんけんする場合
前述の通り、人はじゃんけんにおける傾向として最初にグーを出しやすいとされています。
これは前述のとおり大人数でじゃんけん勝負を行う場合以外でいえば、特に初心者(じゃんけんの勝ち方を模索しているような人以外、と考えていただければよいでしょうか)に顕著に出る傾向があります。
その理由は単純で、『グーが最も作りやすい手』であり、グーは”殴る、こぶし”などを連想しやすいため、「強い」というイメージを持っているからです。
ちなみに、初心者であること以外に、心理的な要因によって相手がグーを出しやすくなる条件はいくつかあります。
- 突然じゃんけんを仕掛けられた場合(心の準備が出来てない)
- 怒っていたり億劫にしているなど、じゃんけんに対して集中力が無い場合
- 緊張して力みがある場合
上記条件に当てはまる相手であったり、その状況を作り出せる場合は高確率で相手はグーを出すため、こちらはそれに対する勝ち手である、
『パーをだす』
ことが、この場合に勝つ確率を上げるコツとなります。
1人相手での1回勝負の場合(相手も準備万端の場合)
1人相手での勝負でも、相手の心理状態が前述の条件と当てはまらない場合、戦略を一考する必要があります。
相手もそれなりに心の準備をしている場合、当然ながら、相手の初手が「グー」となる確率が下がることになります。
しかし、それは逆に「チョキ」と「パー」を相手がだす確率が上がると言うことです。
つまりこの場合にこちらがだすべき、1回勝負で勝率が高い手とは、
『チョキをだす』
ということです。
チョキを出せば、悪くとも”あいこ”に持ち込め、上手くいけばこちらが勝つことが出来ます。
「あいこ」になった場合
「あいこ」のあとの勝負で勝率を上げるには、初手の戦略とは異なった戦略が必要となります。
人はじゃんけんをする際に、無意識のうちに『現在、この場に出ていない手をだそうとする心理』が働きます。
具体的な例で説明すると、自分と相手も共に“グー”を出して「あいこ」となった場合、次の手として”パー”か”チョキ”を出しやすい、と言うことです。
では、何を出せば勝つ確率が上がるのか、上記の例でいえば、場にない手で強い手となるチョキを出せばよく、つまり
『あいこになった手より弱い手をだす』
ことが、勝率を上げるコツとなります。
【注意】あいこ時の例外
チョキであいこになった場合に限り例外です。
じゃんけんの手の傾向として、人は「チョキからグーを作りにくい」というものがあります。
そのため、”チョキであいこ”になった場合、この場にないグーとパーから次の手として相手が出しやすいものが”パー“となります。
よって、チョキであいことなった場合の次の手は、
『チョキをだす』
ことが、勝率を上げるコツだと言えます。
じゃんけんの必勝法 [連続勝負で勝率を上げるコツ]
じゃんけんの連続勝負では、勝った場合と負けた場合とで、次に出すべき『手』に対する戦略が異なってきます。
勝負に勝った場合の次の手
勝負に勝った場合に次勝負で勝率を上げるコツは、
『次の手として、相手がさっき出した手をだす』
つまり、相手がチョキで自分グーを出して勝った場合、次の手では自分がチョキを出すことで勝率が上がります。
ちなみに、1度勝つことができれば、あとは連続的にこの必勝法を使うことでのこり全勝することも出来てしまうくらい強烈にハマります。
これは相手に考える隙を与えずに連続勝負の間隔を短くするのがコツです。そうすることで格段に連勝する確率が上がります。
勝負に負けた場合の次の手
勝負に負けた場合、
『次の手として、相手がさっき出した手に勝てる手をだす』
例えば、相手がパーで自分がグーを出して負けた場合、次の手では自分はチョキを出すことで勝率が上がります。
人は、無意識的に成功体験を追従しようとし次も勝った手と同じ手を出す確率が高いということを逆手に取った戦略です。
つまり、場に出ていた直前の勝利手より強い手を出すことで確率が高くなります。
これも、勝った場合と同様に相手に考える隙を与えずに連続勝負の間隔を短くすることで、その傾向を強めることが出来ます。
まとめ
この記事では、じゃんけんの必勝法として、確率的な観点と、心理的な観点を交えて、大きく以下の2通りの必勝法をまとめました。
まとめますと、以下の通りです。
- 初心者や心の準備が出来ていない人にパーをだせば勝率があがる
- グーやパーであいこの場合、今の手に負ける手を出せば勝率があがる
- チョキであいこの場合、チョキを出せば勝率があがる
- 連続勝負で勝った場合、相手が出した負け手を出せば勝率があがる
- 連続勝負で負けた場合、相手が出した手より強い手を出せば勝率があがる
上記以外も、もっと細かいパターン分けや、上級者との対戦向けの考え方もありますが、通常のじゃんけん勝負では十分な内容かと思います。
是非、試してみて下さい。
それでは、本記事を最後までお読み頂き、有難うございました。
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